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​『アニメーションの表示』でマップやイベント演出をグレードアップ

RPGツクールシリーズのイベントコマンドにある『アニメーションの表示』

データベースに設定されたアニメーションを描画して、戦闘やマップ上で炎を放ったり必殺技を出したりという演出が可能です。

​今回はこの『アニメーションの表示』を使って、もう一歩踏み込んだ演出を行ってみようと思います。

​【マップにフォグをかける】

『アニメーションの表示』を使って

マップにフォグ・エフェクトを描画してみます。

ゲーム画面に陰りを落とす場合、画面全体の色合いを変更する

『画面の色調変更』では行えない、

ムラのある影などを演出する場合に効果的です。

​【手順①:フォグを作成】

今回使う素材はツクールMVにデフォルトで内蔵されています『Ice3』の黒いモヤモヤのアニメ素材を使っていきます。

​まずはデータベースを開いてアニメーション(と言っても1コマですが)を作成していきます。

フレーム数は1フレームに設定、位置は中心が望ましいでしょう(画像2枚目参照)。

『Ice3』の黒いモヤモヤを拡大率600%、不透明度80、合成方法は乗算にして配置。

​これだけでフォグの作成は完了です。データベース上では2枚目の画像のような画面になっているハズです。

​【手順②:フォグを配置】

次はマップ上にフォグを配置してみましょう。

イベント編集モードに切り替え、フォグを配置したい場所にこのようなイベントを設定します。

イベントのトリガーは並列処理、実行内容はアニメーションの表示でこのイベントに先ほど作ったアニメを表示のみです。

​アニメーションの表示はウェイトなしに設定してください。

テストプレイ画面ではこのように描画されます。

アニメーションを実行しているイベントの位置を変えれば簡単にフォグの原点を移動させることも。

​また、このイベントをコピーして好きな場所に貼り付ければ、フォグの濃度なども簡単に調整できます!

便利な方法ですが、多用しすぎるとゲームに負荷がかかってカクついたりするので注意です。

​【おまけ:光源の作り方】

アニメーションを作成する際、

合成方法を加算に設定すれば、光源を作ることも簡単です。

こちらの光源は拡大率600%、

不透明度20、合成方法は加算に設定しております。

デフォルト素材も使いよう!

綺麗な演出やド派手な表現を行うため、スクリプト、プラグインを取り入れまくって競合でエラー…

など、誰もが経験した道ではないでしょうか。ですが、それらを用いずともデフォルト機能でかなりの部分は表現可能です。

ツクールの基幹部分を知ることで、ゲーム制作がもっともっと楽しくなるはずです。

この記事でも「こんな使い方があるんだ!」「この発想はなかった!」などと発見があれば、

是非是非あなたの作品で実践ください!

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